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“OCW-T2600”の不変という普遍 - OCEANUSが提案する、大人の為のライフスタイルウェブマガジン「BLUE MOTIONS」 | CASIO

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“OCW-T2600”の不変という普遍

僕の時計は、CASIOのOCEANUSという時計だ。遡ること7年前。デザイン会社への就職が決まり、そろそろ社会人として相応しい時計を買わなくてはと思い、時計店に行ったときのことを今でも覚えている。

時計には詳しくないし、それまでまったくと言っていいほど興味がなかった。正直、時間なんて携帯でも確認できると思っていたし、G-SHOCKは何本か持っていたが、あくまでファッションアイテムして好んで着けていた程度だ。そんな自分が店頭に並ぶ数々の時計の中から選ぶことなんて、果たしてできるのだろか。いわゆるビジネスっぽい時計は何かちょっと違うし、クリエイティブな仕事をするのだから、センスが良いと思われる時計がいい。もちろん懐事情もあるが、でも買うからには自分が“欲しい!”と思えるものを選びたい。そんなことを考えながらショーケースを眺めていたとき、1本の時計が目に飛び込んできた。

“ちょうどいい”という感覚の心地良さ

目盛りや国名コード、3つの小さなダイアルなど、メカニカルな感じがカッコいい。でもごちゃごちゃしているわけではなく、スッキリとしていて、何より“見やすい!”。最近はデジタル数字の時刻を見る機会が多かったので、針によるアナログ表示がこんなにも感覚的で心地良いのだと初めて気づいた。そして一番印象的だったのが、“ブルー”という色。ブランドカラーであることは後から知ったが、パーツごとに色味の違うブルーがさりげなく使われていて、他の時計にはないセンスや個性を感じた(今となってはブルーの時計を多く見かけるようになったが、当時はOCEANUSくらいだったような気がする)。

すでにこの時点で一目惚れしているのだが、これから長い時間を共に過ごすパートナーを決めるためには、もう少し吟味したい…。さっそく店員さんに声を掛け、その時計をケースから出して見せてもらった。製品名は、Classic Line『OCW-T2600-1AJF』。
(ん…、クラシック!? ってことは、古いの? でも新製品って書いてあるし…。)
店員さん曰く、伝統的ってことではなく、流行にとらわれないスタンダードという意味らしい。

実際に手に取ってみると、“か、軽い!”。そして、“薄い!”。チタン製だと聞いたケースやバンドは、そのメタリックな見た目から想像もできないほどだった。光沢感のあるシルバーは、職人が手作業で磨き上げる「ザラツ研磨」という技術によるものらしく、まるで鏡のような輝きで美しい。そこに表面を硬化して傷を付きにくくする「チタンカーバイト処理」なるものも施しているそう。こういう細かいところにこだわっているのもポイントである。また2枚重ねて立体感を出したという文字板は大きくて、透明度99%のサファイアガラスは「両面反射防止コーティング」を採用しているとのこと。なるほど、だから見やすいのか。

2004年に誕生したOCEANUSは、世界で初めてフルメタルクロノグラフ電波ソーラー時計を作ったブランドで、このOCW-T2600もそれを継承しているらしい。光を動力に換えて動くOCW-T2600は、世界6局(日本2局・北米・イギリス・ドイツ・中国)の標準電波を毎深夜に受信して自動修正し、屋内・屋外を問わず、世界の電波受信対応エリアで正確な時刻を取得することができるという。さらに6時位置にあるインダイアルにはワールドタイムが表示され、メインダイアルと合わせて2都市の正確な時刻を同時に知ることができ、また簡単なりゅうず操作で世界29都市の時刻に素早く変更できるそうで、サマータイムも自動で設定されるとか。海外と言えば今は旅行するくらいだが、これからのグローバル時代に、あって損はないだろう。何もしなくとも、時間に正確。不精者な自分にとって、これは本当に嬉しい。

Classic Line『OCW-T2600-1AJF』 ¥110,000(税込)

G-SHOCKで親近感のある“CASIO製”ということにどこか運命を感じるし、価格も何とか手に届く。こうして僕は、デザイン・機能・価格と全てがウェルバランスの取れたOCW-T2600を購入することにした。

時代は変わっても、変わらない価値

あれから7年。僕の左腕には、今でもOCW-T2600がいる。シンプルでスマートなデザインとフォルムは時間が経っても古びなく、まったく飽きがこない。それどころか、むしろ新鮮な気さえする。使ってみて分かったのだが、暗闇で時間が経つと針が止まって節電するし、針がずれた場合は勝手に自動補正してくれる。また充電不足になると秒針が2秒ごとに動いて知らせてくれるし、うるう年の2月29日を含めて日付を修正しなくていい。まるで時計自体が意志を持っているかのように、ベストな状態を保ってくれるのだ。さらに10気圧防水も付いているので、汗や洗顔のときの水滴や雨はもちろん、水泳くらいの水中でも着けたままで大丈夫なくらい(僕は時計が汚れたなと思ったら水で洗う!)、日常における実用性はバッチリ。まさに“究極のデイリーユース”と言える時計だ。

時代を超えて人々に愛され続けるものを、“定番”と呼ぶらしい。それは流行りに左右されず、芯の通った変わらない普遍的な価値を持ち続けているからだと思う。ようやくそれが僕にも分かり始めてきた。

そう。このOCW-T2600こそが、僕にとっての“定番”なのである。

Text: BM編集部 | Photography: Masashi Nagao

※ 表示価格は、すべてメーカー希望小売価格です。
※ 掲載商品の色調は、一部実物と異なる場合があります。

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