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Tradinnovation “OCW-S5000EK”

光が生み出す、伝統と革新の新たな関係性

江戸時代後期から連綿と繋がる、日本の伝統的なガラス工芸「江戸切子」。その繊細かつ優美なカットを生み出す伝統技法と匠の技を取り込み、先進の着色技術でOCEANUSブルーを施すことにより、“江戸切子サファイアガラスベゼル”という革新的なエレガンススタイルを創出したOCEANUS。

 

これまで3モデルを発表してきた江戸切子とのコラボレーション。伝統と革新の融合は回を重ねるごとに円熟味を増してきたが、この度その第四弾として、新たな挑戦への回答が届いた。それが6月10日に発売された、NEW Manta『OCW-S5000EK』だ。

伝統と革新、第四章

まずは今回のモデルを紹介する前に、改めて過去3モデルのサファイアガラスベゼルについて振り返ってみよう。“朝日が水面に反射する東京の夜明け”をテーマにした第一弾と“夕暮れ時の東京の空”をテーマにした第二弾は、江戸切子の伝統文様「千筋」を不連続なパターンにアレンジし、フェイス中心から放射状にまるで太陽光のような切子を33本刻み、続く第三弾では“人や道が交差する都会の夕暮れ”をテーマに、「琥珀被千筋(こはくぎせせんすじ)」という独創的な表現技法で、水平と垂直を組み合わせた規則正しい幾何学的な切子が32本刻まれている。江戸切子の伝統柄というと、斜線などが組み合わされた複雑なカットをイメージしがちだが、いずれもOCEANUSらしい都会的で洗練されたシンプルなデザインに仕上げられているのが特徴である。

過去3モデル。左から第一弾『OCW-S4000C』、第二弾『OCW-S4000D』、第三弾『OCW-S5000D』(ともに生産終了)。

そして第四弾となる今回のテーマは、“斜光”。光の入り方で様々な表情を生み出す江戸切子と、光の反射や吸収によって生まれる海のブルーにこだわるOCEANUSが、“光そのもの”を取り入れた高難度デザインに挑んだ。ダイアモンドに次ぐ硬度のサファイアガラスに、ごく細い縞模様「千筋」による中心点をずらした偏心カットで、9時側インダイアルから放射状に40本刻み、切子に動きを与えることで、斜めから差し込む伸びやかな光が美しい陰影を創り出す“光の変化”を表現している。

Bluetooth®搭載電波ソーラー『OCW-S5000EK-1AJF』 ¥253,000(税込) 世界限定1,000本

このシャープで美しい切子加工を手掛けたのは、これまでの3モデル同様、伝統工芸士の堀口徹氏。変則的な切子はカットする際のベゼルリングの持ち方や削り時間・角度が1本ずつ微妙に異なり、非常に難易度が高いのだが、堀口氏の研ぎ澄ました感覚と繊細な調整力、そしてそれを維持する集中力によって、一つひとつ手作業で丁寧に仕上げられているのだ。またサファイアガラスは通常のガラスよりはるかに硬いため、切子を施す研磨ホイールの劣化が激しく、目立てと呼ばれるホイールを研ぎ直す作業を頻繁におこなうなど、途方もない手間と時間が掛けられていることも忘れずに伝えておきたい。

切子を際立たせる先進の着色技術

続いては、サファイアガラスベゼルのカラーリングに注目したい。研磨処理したサファイアガラスリングの裏側に刻まれた切子のカット面にシルバー蒸着を施し、一度剥離させることでカッティングラインを際立たせた後、全体に青の彩度を高めた新開発のブルーブラック蒸着をかけて、差し込んだ光の偏光や濃淡による“光の移ろい”を表現。このブルーからブラックへとグラデーションする中で、わずかにパープルの輝きを放つ情緒的な色合いは、開発する中で現れた偶然の産物だという。仕上げにシルバー蒸着を裏面全体に施して発色を高め、ベゼル内側の凸部をグレーIPにしてフェイスをより大きく見せる視覚効果を生み出している。

文字板には、ミラー仕上げによる発色の高いブラックを採用。受光効率の高いソーラーセルを使い、インダイアル部のみでの発電を可能にしたことで、透過性のない漆黒ダイアルを実現。これにより切子の艶やかな輝きと立体感を高め、ベゼルの美しさを際立たせている。さらにインダイアルに光を通すことができるブルー蒸着を施し、インダイアルリング(9時側)をブルーとブラックのツートンにするなど、ベゼルのカラーリングに合わせたフェイスデザインに。切子以外にもブルーを織り交ぜて、OCEANUSブルーの世界観を色濃く演出しているのだ。また文字板外周に都市コードを刻印し、ベゼルの美しさを損なわずにデザイン性と機能性を両立。機能美を追求するOCEANUSならではのこだわりである。

光が指し示すもの

長い年月を掛けて洗練されてきた伝統と無限の可能性を秘めた先進技術の融合。それはエレガンスを追い求める中でいつしかモノづくりにおける“同義”へと昇華し、さらに今回のモデルの誕生によって、新たに“共存”という関係性を築き上げた。

『瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る』。
江戸時代後期に生まれた「江戸いろはかるた」のひとつ。本当に優れたものは他の多くに混じっていても美しく光り輝く、という意味である。紫がかった鮮やかな青い瑠璃色とガラスの異名である玻璃が共存し、光の輝きと反射が生み出す独創的な美しさに仕上げた江戸切子サファイアガラスベゼルの『OCW-S5000EK』は、いつまでも美しく輝き続けることであろう。

Text: Tatsuya Nakamura | Photography: Masashi Nagao

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