国語の勉強法|漢字辞書、国語辞書を使い、根拠をもって解答
●国語の成績が上がらない
●国語の勉強法が分からない
●国語が難しい
といったお悩みを教員時代に何度も聞きました。
★ 読書していなかったから、国語の成績は伸びない
★ 国語って結局、センスだよ
という声も聞くこともありますが、それは違います。
国語には正しい勉強方法があります。
それを今回の記事では詳しく解説していきます。
この記事では高校生の国語が伸び悩む原因と、正しい対策方法を紹介していきます。
まずは国語の成績が上がらない原因を分析
原因に合わせた適切な対策こそが、効率的な勉強法だからです。
国語の伸びない理由はズバリ
”読解問題に根拠を持たずに解答している”です。
読解問題は配点が大きく、国語の点数に大きくかかわってきます。
みなさんはどのように解いていますか?
国語が苦手な生徒に多いのは、読解問題の重要な点がわからず、根拠を持たずなんとなく答えてしまうことです。
また、深読みしすぎてしまったり、書いてないことまでも想像を膨らませてしまったりしばしばあります。
あなた自身の感覚で読んでしまうと、主観を交えず、問題文に書かれていることから、筆者の考えを読み取るという観点が抜けてしまいます。
それが、ミスにつながり、不正解につながっていきます。
国語の問題で重要なことは4つです。
❶ 正しい読解
❷ 設問の理解
❸ 根拠の発見
❹ 論理的な解答(記述の場合)
この視点が抜けていると、いくら勉強しても国語の点数が上がっていきません。
では、どのようにしてこれらの力を伸ばしていけばいいのか?
単語を正しく理解
ふだん日本語を使っていると、正確に理解していないのに、単語の意味を理解したつもりの生徒が多いです。単語の語彙を増やしていくには、辞書を使い単語の意味を調べていく方法が効果的です。大学受験をみすえた高校生であれば、英単語は辞書を引くことは多いでしょうが、国語辞書や漢字辞書を同じくらい引いているのでしょうか?
私が多くの生徒を見た経験から言えるのは、ほとんどの生徒は国語辞書や漢字辞書を使って調べていないということです。そして、国語ができないと悩んでいます。
とても地味で苦しいかもしれませんが、1つ1つの用語を正確に理解するために、漢字辞書や国語辞書を使い正確な意味を調べていきましょう。
紙の辞書ではかさばってしまうので、私は電子辞書をおすすめしています。
漢字辞書も国語辞書も入っているので、電子辞書は持ち運びが便利で、すぐに調べることができるので、高校生の日々の学習にとても重宝します。
そして読めない漢字も見たまま、手書きで調べることもでき、その場で意味を理解できます。
電子辞書を使い、わからない単語に出会ったら調べるという癖を身につけていきましょう。
単語の意味が分かったら、出題者の意図を読み解く
多くの評論文は、下記の4つの部分に分かれています。
❶ 筆者の主張と根拠
❷ 予想できる反論
❸ その反論に対する反論
❹ 結論
読みながらどの部分を読んでいるのかを意識しながら、問題を解いていきます。
つまり、論の展開を意識しながら読むことで、筆者が今何を述べているのか、何を伝えたいのかが明確になり、文章の内容が頭に入りやすくなります。
また、問題を解き終わり、答え合わせをする際に非常に大切なことがあります。
それは間違えた問題について、なぜ間違えてしまったのかの理由を書き出すことです。
自分が読み間違えた理由や、勘違いしてしまった理由を書き出します。
多くの生徒が、この部分を何となく行ってしまい、効率の悪い勉強になってしまいます。
頭の中で理解したつもりでも、書き出すことで理解が不十分だったことに気づくということはよくあります。
人間はアウトプットしてみて初めてわかることが多いので、答え合わせのあとの間違えた原因の書き出しはとても重要です。
(30代/男性/元高校教員)