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お客様のビジネスの「サクセス」を 強力に支援するカシオ技術支援部隊・前編

お客様のビジネスの「サクセス」を強力に支援するカシオ技術支援部隊・前編

多くのお客様から評価されるカシオのワンストップサービス。その一翼を担っているのが、PA(パーソナルオートメーション)営業部CS推進室に所属するフィールドSEのメンバーです。お客様企業で現場業務の足元を支えているハンディターミナル。それをより快適に使っていただくために奮闘する彼らに、日頃の仕事について聞きました。

カシオ計算機株式会社 国内営業統轄部 PA営業部 CS推進室

室長 ⼤島 太

 

カシオ計算機株式会社 国内営業統轄部 PA営業部 CS推進室

前⽥ 伸之

 

カシオ計算機株式会社 国内営業統轄部 PA営業部 CS推進室

⼩笠原 靖晃

 

お客様のビジネス成功を総合的にサポート

CS推進室とはどのような部署で、どのような役割を担っているのですか。

大島:全国のお客様に対し、ハンディターミナルを用いたソリューション提案から、ソフトウェア受託、導入やキッティング支援、さらに障害対応まで、ハードウェアとソフトウェア、アプリケーションを含めて、一気通貫でサポートを実施する技術チームという位置づけです。CSというと一般的には「CS=カスタマーサポート」が多いかもしれませんが、カシオの場合は「カスタマー=お客様」の「サクセス=成功」に貢献する活動を推進する部署ということで、「カスタマーサクセス推進室」と称しています。

前田:私は主にハンディターミナルで使用するソフトウェア受託の活動をメインテーマとしています。

小笠原:私も同様です。受託開発をする際は、カシオ側のプロジェクトマネージャとして、パートナー企業とチームを組んでプロジェクトを主導します。また、よりベストな状態でハンディターミナルを使っていただくために、商談支援の中でさまざまなツールをご紹介したり、あるいは導入されたお客様の障害対応の窓口もしています。

AndroidTMに切り替えを検討される企業様へのアドバイスを実施

これまでハンディターミナルのOSとして広く使われてきたWindows Embedded Compact 7のサポートが終了し、Androidにスイッチしようとされるお客様企業も増えていることと思います。そうしたお客様とはどのようなお話をされているのでしょう。

前田:Androidの特長である将来的な拡張性についてご紹介すると、興味を持ってくださるお客様は確実に増えています。たとえばハンディターミナルにSIMを装着すれば、サーバーとのデータのやりとりが直接できるようになります。

小笠原:AndroidではJavaScript、Kotlin、Xamarin をはじめ、さまざまな開発言語やプラットフォームが適用できるということをご紹介し、お客様がどのような使い方をしたいのかなどのご要望をお聞きしながら、開発環境選定のアドバイスからお話しするケースが多いですね。

前田:お客様の社内にプログラムを解する方がいらっしゃるので、この言語にして欲しいとリクエストされる場合もあります。

小笠原:SIerやパッケージベンダーと連携して、エンドユーザーのお客様に提案することもあります。たとえば在庫管理システムを販売するパッケージベンダーからすると、そのシステム開発が本丸なので、入力端末であるハンディターミナル周りの開発にまで手が回らないため、その部分をカシオに託したいというご相談に応えるようなケースです。さらに、ハンディターミナル以外の端末の並行運用を検討されているお客様には、ローコードツールによる開発を提案・実行することもあります。

前田:ローコードツールとは、高度なコーディングの知識や経験を必要とせず、ドラッグ・アンド・ドロップや最小限のコーディングでスピーディにソフトウェアが開発できるプラットフォームを指します。ツールによってはマルチベンダー対応で汎用性も高く、開発工数を削減できることからスピーディに開発が進められるため、お客様に喜ばれることも多いですね。

汎用的なAndroid端末を業務専用に仕立てる

では、実際にAndroidハンディターミナルを導入しようとされるお客様からは、どのようなご相談を受けることが多いのですか。

前田:よく相談されるのは、「業務専用端末としての使い勝手を向上させたいので、業務アプリ以外は使えないようにできないか」ということです。具体的には、Windowsハンディターミナルではデスクトップ画面を表示させないようにするのは容易だったのですが、Androidではその制御がやや煩雑です。Androidハンディターミナルは基本的にスマホと同じなので、それに慣れているユーザーはデスクトップを勝手にカスタマイズできてしまう。これが誤動作につながります。

小笠原:誤動作で不要なアプリが起動してしまうと現場での使い勝手に影響します。どうすれば業務に特化した専用端末として使いやすくできるのかということですね。そのためのツールをカシオではいくつか用意しています。業務で使用するアプリケーションのみを起動させるためのカシオオリジナルのホームアプリケーション「業務メニュー」や、業務用端末として不要な画面や機能を抑止する「パワーランチャー」などです。そうしたツールをご提案し、実際にセッティングするところまでサポートするケースはよくあります。

前田:また、導入フェーズではキッティングという作業が発生しますが、Androidは汎用性が高いことの裏返しでWindowsほどシンプルではなく、面倒に感じられるお客様も少なくありません。そうした声に対応してカシオではキッティングサービスを実施しています。工場出荷時にお客様の使用環境に合わせたアプリケーションのインストールや初期設定を完了した上で出荷し、ハンディターミナルを箱から出してすぐに使える状態でお届けします。また、お客様が自社でキッティングを行いたいという場合も、OSアップデートやリストア、各種設定などの基本的なキッティングを自動で行う「ファーストキッティング」というツールもご用意しています。キッティング作業にかかる手間を大幅に軽減できるということでご好評いただいています。もちろん、必要に応じてマニュアルをご用意したり、導入のための教育支援、さらに稼働立ち会いなどの有償サービスも実施していますので、お客様のニーズに応じてご利用いただければと思います。

小笠原:Android移行については、DX推進などWindowsでは難しかったことを要望されるお客様が多いです。業務端末は導入すると5〜7年は使うものとなりますので、そこまでの期間を見据えたうえで、提案から開発、導入後の継続した安定稼働まで、お客様に寄り添うことを意識した活動しています。

後編では導入後の運用から保守のフェーズで、CS推進室がどのような活動をしているのかに迫ります。

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