

【ハンディターミナル活用で実現】
倉庫管理・倉庫業務効率化のための10のポイント
ハンディターミナルによる倉庫管理業務改善ソリューションのご紹介
スマートフォンの普及やDX化の波に乗り、EC事業が拡大し、物流の小口多頻度化などによる倉庫業への負担が大きくなっています。また人材不足や、業務の複雑化などでヒューマンエラーが起こりやすくなってしまう状況にもなっています。これらを改善するには、業務の標準化や、マニュアルの作成、5Sの徹底、機械設備導入による効率化・省人化が必要とされています。
ここでは、倉庫管理業務が抱える課題を明確にし、倉庫管理の効率化を実現する10のポイントとハンディターミナルの活用によるソリューションをご紹介します。

倉庫管理業務の3つの課題

まずは、倉庫管理業務で解決すべき課題を解説します。
課題1:ヒューマンエラーの発生
倉庫管理業務を人の手で行っていると、誤出荷が起こりやすくなります。繁忙期はさらに作業員の負担が大きくなるため、荷物の数え間違いやピッキングミス、ロケーションの不一致などのヒューマンエラーが発生しやすくなります。複数人での相互チェックなど、人的余裕がある場合は比較的ミスを抑えることができますが、現在の状況においてはそれも難しく、売り上げ向上の機会を失うことにもつながりかねません。倉庫管理業務は人手を使わずには機能しませんが、人によるミス防止を徹底することが大きな課題となります。
課題2:人員不足と属人化
深刻な人員不足は、様々な問題を引き起こしています。倉庫での作業は、梱包方法や在庫状況の把握、作業のタイミングなど、さまざまな情報が必要になります。人手頼りの倉庫では、ベテランの方々は、長年のスキルなどにより非常に効率的に素早く仕事をこなすことができますが、新人の場合は、戦力となるまでには一定の期間がかかります。結果として経験年数の多いベテラン社員に頼ることになり、属人的な課題として認識されています。
課題3:無駄な在庫・欠品によるロス
倉庫には、非常に多くの商品が保管されます。それぞれの製造日や入出荷におけるタイミングが異なるため、それらの情報管理も非常に重要な要素となります。例えば製造日が古い製品から出荷するという指示がある場合、システム化されていなければ、人間の目による確認での出荷となり、様々なロスやミスにもつながります。在庫や進捗状況が可視化されていなければ、在庫を無駄に抱えることになったり、繁忙期に欠品を起こすことによる売り上げロスを起こしたりするなど、悪影響を及ぼします。
倉庫管理の効率化を実現する10のポイント

ここでは、倉庫管理の効率化を実現するポイントをご紹介します。
Point 1
倉庫内の整理整頓
倉庫内作業を効率的に行うためにまず基本となるのは、倉庫内の整理整頓です。清掃を定期的に行うことで、清潔な状態を維持すること。商品の並べ方や倉庫内で使用する機器などの置き場所を明確に定めて、必ず同じ場所に収納することが重要なポイントです。
使いやすい位置にいつも同じ機器が置いてあることにより、自然と整理整頓も進みます。また、商品の荷捌きスペース、仮置きスペースなどをしっかり確保し、商品を事前に決めた場所に保管することも、作業しやすい環境を作るためには重要になります。

Point 2
業務フローのマニュアル作成による標準化
倉庫作業で属人化を避けるために、作業マニュアルの作成が必須となります。入荷・入庫・出庫・出荷など様々な倉庫内作業がありますが、異なったやり方で業務を行っていては、人によって作業時間もムラが発生してしまいます。効果的な作業方法を検討し、それらのマニュアル化を行い、このマニュアルを守ることを徹底する。これにより、業務の標準化、作業効率改善が可能になります。

Point 3
倉庫レイアウトの見直しによる動線の改善
倉庫内作業には、商品のピッキングや入庫作業など、倉庫の中を歩き回らなければならない様々な作業があります。作業者の動線をトレースすることにより、非効率な動きを見つけ出すことができます。非効率な動きを改善するためには、出荷頻度の高い商品の場所を動線の短い場所へ変更することなども効果的です。
また作業が滞留するなどの場合は、その原因を突き止め、作業場所の変更や、棚のレイアウトの変更などにより、作業時間の短縮と動線の改善を行うことを検討してください。

Point 4
マテハン機器の導入
マテハン機器の導入も倉庫作業効率化に貢献します。運搬用の無人搬送機や、仕分け・収集用の自動仕分けシステムやピッキングロボット、保管用の移動ラック、モバイル機器のウェアラブルデバイスや、ハンディターミナルなど、時間や人手を要している工程があれば、マテハン機器の導入で何時間・何人の作業時間が削減できるか、検討してみてください。

Point 5
適切なピッキング手法の選択
商品を出庫するピッキング作業には大きく分けると、1オーダー毎にピッキングするオーダーピッキングと、複数のオーダーを1度にピッキングするトータルピッキングに分類することができます。
オーダーピッキングはピッキングした商品をそのまま出荷するやり方で、商品を集めてから検品・梱包・出荷までを一つの作業単位に完結できるので、指示を受けてから出荷完了までがシンプルに行えます。ただし、作業者が倉庫内を移動して商品を集めるため、オーダー数と同じ回数分の往復移動距離と移動時間がかかることが、デメリットになります。
一方トータルピッキングは、商品をまとめてピッキングするので、オーダー数と同じ回数の往復移動をする必要がなく、歩く距離の長さや時間が大幅に短縮できます。ただし、ピッキング後すぐに検品梱包ができず、仕分け作業の工程が一つ増えることがデメリットです。
それぞれ商品の種類や現場の運用に合わせて最適なピッキング方法を選択することが、作業の効率化には重要です。

Point 6
適正なロケーション管理
ロケーション管理とは、倉庫内の保管場所を指定して管理することです。管理手法には、大きく分けて2つあり、固定ロケーションとフリーロケーションに分けられます。
固定ロケーションは、商品毎に保管する場所を決める運用です。このメリットは、どこに何があるのか、作業員が覚えやすいのが特長です。ただし、場所が空いていても他の商品は置けない、あるいはその場所に置ききれないときは別の場所に保管することとなり、また商品の入替があれば、置き場所を決定・変更する必要もあります。
フリーロケーションとは、空いている場所に保管していく運用のことです。保管効率があがるので、同じ倉庫でもより多くの在庫を保管することができます。ただし、出庫すべき商品は、どのロケーションにあるのか確認するのが手間となります。
他に、固定ロケーションとフリーロケーションを融合した「ダブルトランザクション」と呼ばれる運用もあります。ピッキングエリアとストックエリアを明確に分け、ピッキングエリアは固定ロケーション、ストックエリアはフリーロケーションで運用します。
それぞれメリットデメリットが存在しますので、倉庫にあったロケーション管理を行うことが重要です。

Point 7
在庫管理システムの導入
在庫管理システムを導入することで、従来よりも大幅に人為的なミスを減らすことができます。倉庫管理システムでは、商品の情報はバーコード等で読み込んで管理することができたり、従業員が商品情報を入力したりしないため、記入漏れや入力ミスといったヒューマンエラーが発生しにくくなります。さらに、従業員の能力の違いによる業務の推進状況の違いなども平準化に向かいます。アナログな管理方法では、受注から出品、検品までの一連の作業を確認するのに時間がかかってしまいますが、システムを導入した場合、入出荷管理など、リアルタイムで情報を共有することが可能です。
ハンディターミナルを活用することで、入出荷業務をリアルタイムで情報共有でき、基幹システムや他のシステムとの連携や、外部倉庫や取引先と連携することも可能です。

Point 8
適切な在庫数を確保
適切な在庫数を確保することは、倉庫内作業にとって重要なポイントの一つです。もし在庫を適正数量よりも多く保管すると、その分の倉庫の中で、出荷できない状態の商品がスペースを占めることになり、非効率となります。また在庫不足となると、商品の販売機会を失うことになり、チャンスロスに繋がります。急ぎ発注しなければならなくなることもあり、余計な作業が増えることもあります。

Point 9
OCR(文字認識機能)の導入
OCRを導入するメリットは、例えば賞味期限を人が入力する場合と比較し、打ち間違いが圧倒的に減少します。もちろんOCR読み取りが100%確実とはいえませんが、人が入力するよりは、業務時間の大幅な削減と高い精度が見込めます。
また、賞味期限を予定のリストと現物を目視で確認し照合している場合、システムに登録する際に打ち間違えの可能性があり、また手間がかかって作業効率が悪くなります。OCRを導入すれば、賞味期限と予定の照合を自動化することができるため、大幅な作業効率アップにもつながります。

Point 10
音声認識機能の導入
音声認識機能の導入のメリットは、音声指示通りでの作業により、作業者それぞれの独自手順を排除できることです。ヘッドセットで利用できる音声認識の場合は、作業者が両手を使えるので、 片手で商品を持ち片手で読み取り機器を使用するなどの必要性もなくなります。商品を落とすリスクも少なくなり、一度床においてまた持ちあげてといった作業もなくなり、作業効率化にもつながります。

カシオの倉庫管理業務改善ソリューション

カシオでは、倉庫管理の効率化を実現するポイントに対応した、ハンディターミナルによるさまざまな倉庫管理業務改善ソリューションをご用意しています。

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