

ハンディターミナルとは?
物流業界や製造業界で求められるポイントや業務効率化のための機能をご紹介
ハンディターミナルは、データの収集や送受信をかんたんに行える携帯情報端末です。商品や段ボール、棚などに付けられたバーコードや2次元コードを読み取る機能、数量などの入力機能、商品情報の画面表示機能、読み取ったデータの送受信機能を持ち、すでにさまざまな業界・シーンで使用されています。

物流業界や製造業界で必要不可欠となっている
ハンディターミナル

ハンディターミナルは、さまざまなデータをリアルタイムに収集、処理が可能です。そのため、在庫管理や入出荷検品、納品、集荷といった工程のある物流業界では、すでに広く活用されています。宅配業者が、荷物の配達時に伝票に印刷されたバーコードをハンディターミナルで読み取っているのを見かけたことがあると思います。発送から受取人に届くまでの工程で、各作業員がデータの処理を行っており、ハンディターミナルを活用することによって、確実な配達を可能にしています。
また、製造業界の現場でも、生産管理やトレーサビリティ、業務の省力化や効率化などにハンディターミナルは貢献しています。

ハンディターミナルに求められる3つの要素

ハンディターミナルが物量業界や製造業界で求められる、3つの要素をご紹介します。
高度なスキャン性能があること
ハンディターミナルは、搭載されたレーザースキャンモジュールまたは専用のカメラでバーコードのバー(=線)やスペースの太さ(間隔)の違いを感知してデータを読み取る携帯端末です。
バーコードや2次元コードを読み取ることだけなら、スマートフォンでも可能ですが、業務⽤専⽤端末として設計されているハンディターミナルは、スキャナの性能がスマートフォンよりもはるかに⾼性能です。

読み取り可能なバーコードが豊富
業務用となるハンディターミナルでは、さまざまなタイプのバーコードを読み取ることが求められます。

読みにくい難読コードも認識するスキャン精度
バーコードや2次元コードは、すべて読みやすくきれいなものとは限りません。印刷状態により汚れやカスレがあるバーコード、2次元コードがあります。さらにバーコードの上にビニールを巻いたものなどもあります。さまざまな状態、状況でも正確に読み取ることができる、高いスキャン精度が必要です。

読み取りやすいスキャン角度と持ちやすさ
ハンディターミナルは、⼿に持ってスキャニングするので、スキャンのしやすさも大切なポイントとなります。バーコードを狙いやすいようなスキャナの⾓度になっているか、また繰り返し行うスキャニング操作でも⼿の疲れが少ないかなども重要です。
カシオのハンディターミナルは、スキャナの⾓度を25度と60度と⽤途に合わせてラインアップ。また⼈間中⼼設計により、スキャン動作を筋電計で実際に計測を行い、快適なスキャニングを実現しています。

ボディがタフであること
手に持って使うハンディターミナルは、どうしても手から落としてしまうことがあります。また屋外での使用も考えられます。業務に使うハンディターミナルは、落下に強く、防水性のあるボディが必要です。
カシオのハンディターミナル、最新型のDT-X450は、耐落下3m、IP67※の耐環境性能を実現しています。
※IEC(国際電気標準会議)およびJIS(⽇本⼯業規格)では電気機器内への異物の侵⼊に対する保護の等級。IP67は、粉塵が内部に侵⼊しない。規定の圧⼒、時間で⽔中に浸漬しても有害な影響を受けないとなります。

長時間使用できること
棚卸など、ハンディターミナルを使って長時間のスキャン作業をするためには、本体の電池寿命も重要です。長時間使うためには電池容量を⼤きいものにすればいいのですが、一方それがハンディターミナルの重量増にもつながるため、軽さとのバランスも重要となります。バッテリー容量が切れたら、充電できるまで業務を止めるということでは非効率。
バッテリーが切れた際には、簡単に交換できる充電池を採用していることも重要です。カシオのハンディターミナル、最新型のDT-X450は約25時間のバッテリー寿命を実現。さらに、万が⼀のバッテリー切れに備えて、簡単に交換できる充電池を採⽤しています。

ハンディターミナルの主な機能

いま、ハンディターミナルには、バーコードや2次元コードでの読み取りなどの単体機能だけでなく、OCRや⾳声認識、トランシーバー、MDM(モバイル・デバイス管理)との連携など多種多様なソリューションと連携できる機能が求められています。 ハンディターミナルが業務の省力化や効率化などに貢献する、新たな機能をご紹介しましょう。
OCR(文字読み取り)機能
日付や伝票番号の文字情報を高速に読み取り、データ化する機能です。ヒューマンエラーを軽減し、作業効率を大幅にアップ。スピーディな入荷/先入れ先出しのための賞味期限/使用期限チェックを可能にし、伝票番号の確認、手書き確認のミスも減少します。
日付読み取り専用OCRソリューション”FISOCR日付版“は、日本の”年月日“形式だけでなく、海外のDMY/MDY形式や、月の英語表記も読み取りが可能です。



さまざまなパターンの日付を読み取り!
現場の声に応えるOCRソリューションを紹介します。

ヒューマンエラーを軽減し、作業効率アップ!
OCR(文字認識)の活用例を紹介します。
音声認識機能
AndroidTMを搭載したハンディターミナルでは、音声ソリューションを実現。店員への緊急指示、直接会話、インカムトランシーバー活用でハンズフリー会話も可能になります。また、音声入力対応でかんたん入力も実現します。

店舗内のコミュニケーションを強化!
音声ソリューションを活用した店舗業務改善方法を紹介します。
ポカヨケシステム
OCRハンディターミナルを活用した製造業向けポカヨケシステムは、ヒューマンエラーによる現場での生産ロスや出荷ミスを減らします。バーコードやQRコードを活用し、目視に頼らず照合が可能。OCR(文字認識)にも対応し、バーコード化されていない英数字の照合も可能です。外部ネットワークを利用しない単体運用なので、通信設定の必要がなく、すぐに運用できます。

『ヒューマンエラーによる生産ロスや出荷ミスを減らしたい』
現場管理者様のお悩みを解決します!
RFIDを活用した棚卸ソリューション
Android™搭載ハンディターミナルとRFIDリーダー&棚卸アプリは、棚卸・出庫業務を効率化します。大量のICタグを遠距離からスピーディに一括で読み取り、作業時間を大幅に削減。システム開発不要で、低コストで業務のRFID化が実現します。

棚卸や検品業務の作業時間を大幅に短縮!
RFIDを活用した棚卸ソリューションを紹介します。
ハンディターミナルのOSについて

ハンディターミナルの業務活用には、端末だけでなくソフトウェアの開発も必要です。長期にわたってハンディターミナルの主流OSを担っていたWindows Embedded CE系OSのサポート終了にともない、ハンディターミナルには新たな時代が到来しています。
ハンディターミナルのOSはAndroid™の時代に
ハンディターミナルの主流OSを担っていたWindows Embedded CE系OS。数多くの端末に採用されているWindows Embedded Compact 7についても、2021年4月にサポート終了し、2026年2月でEOLを迎えます。現在、Windows CE系OSを搭載した端末をご利用している場合、Android™などの他OS端末にリプレイスしなければならなくなり、その際には、OSが変更することによるアプリケーションの移植開発も必須となります。Android™ の時代では、通信インフラは4G〜となり高速かつ低価格化が実現し、各種ソフトは無償でクラウドで利用できるものも増えてきています。

Windows端末からAndroid端末への入れ替えにお困りの方必見!
ハード/ソフト/運用保守までカシオがワンストップで提案します。
Android™OS搭載ハンディターミナルラインアップ

3mからの落下にも耐える
グリップタイプのDT-X450

OSに Android™ 11 を搭載し、SoCにQualcommQCM4290※を採用。アプリ動作の高速化や機能拡張により、さらなる業務効率化、生産性向上を実現しました。カシオ独自のノウハウにより、ハンディターミナル専用の耐衝撃構造を開発。抜群のタフネス性能を誇ります。ユニパーサルデザインの設計手法を採用し、使いやすさの本質も徹底追求しています。

DT-X450カタログ
簡単な情報をご登録いただくことでDT-X450のPDFカタログをダウンロードいただけます。
10キー付き/ファンクションキー付き
大画面タイプのIT-G600/IT-G650

独自の実用性、運用性、信頼性で、ハイクオリティの先へ。培ってきたノウハウを集約したカシオ・ハンディターミナルのフラッグシップモデルです。OSに Android™9/ 11 を搭載。IT-G600シリーズは4.7インチ大画面液晶、高性能CPU採用のテンキーモデル、T-G650シリーズは5.5インチ大画面液晶、高性能CPU採用のフルスクリーンモデルです。

IT-G600カタログ
簡単な情報をご登録いただくことでIT-G600のPDFカタログをダウンロードいただけます。