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AQUA PLANET × BABY-G

COLLABORATION STORY

沖縄から世界へ。豊かな海をもっと身近にカシオサンゴ畑に見るアクアプラネットの取り組み

カシオでは、サステナブルな社会の実現を目指す取り組みのひとつとして、自然共生の観点から、サンゴの保全や再生活動を行うアクアプラネットの活動を2018年からサポート。沖縄県石垣島の海にカシオ専用のサンゴ畑が設けられ、ここで育ったサンゴが、今回のBABY-Gコラボレーションモデルのモチーフにもなっています。アクアプラネットの中水さんに、サンゴとともに美しい海を守る取り組みや、カシオサンゴ畑の「いま」と「これから」についてお話を伺いました。

Q.1

活動について

アクアプラネットでは日々どのような取り組みを行っていますか?

今この瞬間もサンゴたちは「海中の二酸化炭素を吸収している」「海の浄化作用に役立っている」「津波や高波から私たちを守っている」「海の生物の4分の1がサンゴに暮らしている」など、私たちの生活を守ってくれています。海が美しいのも、私たちが安全に生活できているのも、新鮮でおいしい海の幸を食べることができるのも、サンゴたちが働いてくれているためです。

そんなサンゴが今、絶滅の危機にあるといわれています。2050年には地球上から消えてしまうとも…。その原因は、地球規模での気候変動にあるといわれています。私たちは「今自分ができることをしたい」「美しい海を100年後の子どもたちに残したい」という思いで、2006年にNPO法人アクアプラネットを立ち上げ、サンゴを通して自然環境の再生、保全を目的に活動しています。

主な活動は、沖縄本島北谷での移植活動、石垣島での養殖活動です。石垣島では、成長過程を目で追いやすい無性生殖という養殖方法でサンゴの植え付を行っています。これらの活動では、サンゴを増やすことだけが目的ではなく、植え付けたサンゴが3~5年で産卵し、新たなサンゴが育ってサンゴ礁となり、また産卵を行うという、本来の姿である自然のサイクルに戻していくことを目指しています。また、SNSなどで継続的に発信することで啓発活動も推進。おかげさまで支援の輪が広がり、多くのサンゴを育てることができています。

アクアプラネットでは、サンゴ再生事業のほか、参加型の植え付け活動や環境啓発活動なども行っています。

Q.2

カシオサンゴ畑について

カシオが支援する畑ではどんな環境で
どんなサンゴが育てられていますか?

カシオサンゴ畑は、私たちアクアプラネットの思いと、環境保全に取り組むカシオの思いが重なってスタートしました。1回目の養殖は2018年1月。その後、2020年に2回目、2023年に3回目の養殖を行い、着々とそのフィールドを広げています。

サンゴが産卵する大きさにまで育つには、様々な苦難を乗り越えなければなりません。春は流れ藻や海藻に日光を遮られ、夏は台風の荒波にさらされます。しかも、せっかく大きく育っても、他生物による食害を受けたり、高水温が続くと白化したりしてしまうことも…。それらを乗り越え成長したサンゴが産卵に至るのです。そのためサンゴの産卵を見ると、すべての苦労が飛んでいきます。養殖活動で最もうれしい出来事です!

2018年、ひとつひとつ手作業により200本の苗を植え付け。2020年に第2畑が完成、2023年に第3畑に着手。

流れ藻(左)や白化(中)を乗り越え、大きく育った第1畑のサンゴ(右)。

畑で育つサンゴは多種多様。写真は、左からスゲミドリイシ、スギノキミドリイシ、イボハダハナヤサイサンゴ。

現在カシオサンゴ畑では、多くのサンゴが育てられています。ミドリイシ類のスゲ、ヤッコ、マルヅツ、スギノキ、ヤング、ウスエダ、クシハダ、ハナヤサイ類のイボハダ、ハナヤサイ、コモンサンゴ類のエダコモン、ミダレアミメコモンなどなど。なかでも今回のBABY-Gコラボレーションモデルのモチーフになったのがスゲミドリイシ。先端が紫やピンク色で、非常に美しくかわいらしいサンゴです。

最初に養殖したカシオサンゴ畑のサンゴたちは今、大きなもので50~60cmあり産卵もしています。長期間にわたり養殖活動を行ってきた甲斐もあり、大きく成長し立派なサンゴ畑となりました。カシオサンゴ畑には多くの生きものが集まり、すばらしい景観となっています。2023年度の養殖は、新たに開発したサンゴを固定する土台部分のプラスチックをすべて排除しプラスチックフリーの部材を使用して行います。新たな養殖サンゴが加われば、さらににぎやかになるでしょう。

Q.3

BABY-Gについて

デザインは? カラーは? 今回のBABY-Gとのコラボレーションについて一言!

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BABY-Gとのコラボレーションも今年で6周年!カシオの思いと私たちの思いが詰まったものが形になることに毎年感動しています。製作にあたっては、サンゴや海に対する考え方や気持ちをひとつにしながら、企画、開発、デザインなどの情報共有を行いました。ものづくりには物語があり、作り手の熱い思いが込められていることを、手に取る人にも感じていただければと思います。

コラボレーションモデルは、毎回見るたび、身に着けるたび、サンゴや夏を感じることができます。私たちは、海でも実際に着用して活動しているのでなおさら。なかでも今回のモデルは、バイオマスプラスチックやエコパッケージの使用など、環境保護への取り組みがプラスされました。私たちがサンゴの植え付けをプラスチックフリーで行う同じタイミングに、同じ思いで新たな一歩を踏み出せることは、大変うれしく思います。

BABY-Gのファンはもちろん、海が好きな人、環境問題への意識が高い人など、多くの人に使っていただきたいですね。身につけることで「この時計はね…」「海やサンゴはね…」など、身近な人にお話ししていただき、豊かな自然と生きることの大切さを、ぜひたくさんの人と共有してもらいたいです。

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