30年目のPRO TREK
トリプルセンサーをはじめとしたセンシングテクノロジーとツールコンセプトデザインを融合し、アウトドアギアとして独自の進化を続けるPRO TREK。1995年の誕生以来、あくなき技術革新とともに、さまざまなフィールドへとその行動領域を広げ、8,000m級の登山からクライミング、ハイキング、トレッキング、さらにはフィッシングやキャンプまで、多彩なアウトドアアクティビティに対応。
2022年から、環境負荷低減への貢献が期待されているバイオマスプラスチックの標準採用を開始し、自然に寄り添い、自然を楽しむアウトドアブランドとして、新たなステージへ。
さらなる高みを目指すPRO TREKの挑戦は続きます。
1995
PRO TREK誕生
登山を愛するすべての人へ
1995年、カシオが培ってきた独自のセンシング技術をアウトドア用途に特化させ、誕生したのがPRO TREK(プロトレック)です。初号機であるDPX-500には、方位を知る、高度と気圧を知る、温度を知るための3つのセンサー(トリプルセンサー)を搭載し、刻々と変わる自然現象の把握と的確な行動判断をサポート。ファーストモデルにして高い完成度を誇り、ブランドのアイデンティティを確立しました。時代は、中高年を中心にした登山ブームの真っ最中。DPX-500は、腕時計で高度や方位がわかる画期的なモデルとして、多くの登山愛好家に受け入れられました。

DPX-500
センシング技術が生んだ
PRO TREK初号機
Technology developed for PRO TREK


トリプルセンサーVer.1
自然現象を感知するPRO TREKのコアテクノロジー
カシオ独自の高密度実装技術により、腕時計サイズに磁気、圧力、温度センサーの搭載を実現。バッテリー駆動による方位、気圧/高度、温度の計測を可能にしました。トリプルセンサーそのものは、ブランド誕生前年の1994年に開発され、翌年のPRO TREK誕生へと結実しました。

1995
DPX-300
サーモスキャナー (赤外線輻射センサー)

1996
PRT-40
オートELバックライト

1998
PRT-4000
初のフルメタルケース

1999
PRT-1400
高度計測6,000m対応

1999
PRT-1GPJ
世界初※GPS機能内蔵
※カシオ調べ
2000
ツールコンセプト
ユーザー目線の使いやすさを追求
PRO TREKが、本格アウトドアギアとして大きな飛躍を遂げたのが2000年。現場で使う道具は現場を知ることから始まるという考えのもと、登山のエキスパートをアンバサダーに迎え、プロ目線のアドバイスを製品開発にフィードバック。文字が小さい、操作が複雑、表示がわかりにくいなどの課題を改善するべく生み出されたのがツールコンセプトという発想です。計測値を見やすく表示する大画面ディスプレイ、方位、気圧、高度をワンプッシュで計測できるダイレクトボタン、東西南北をグラフィック表示する2層液晶により、ユーザビリティを大きく向上しました。

PRG-40
ダイレクト計測ボタン&2層液晶採用
高度計測10,000m対応
2002
ソーラー化
高機能に動き続けるという安心感を
トリプルセンサーや大型液晶ディスプレイは、優れた機能性を発揮する反面、多くの電力を消費するため、手間やコストのかかる電池交換やそれに伴う防水検査を定期的に行うなど、メンテナンスに気を配る必要がありました。そこで、アウトドアでいつでも安心して使えるようにしたいという思いから、フィールドで活動しながら必要な電力をキープできるソーラー充電システム(タフソーラー)搭載モデルを発売。ソーラー駆動に対応した新型センサー(トリプルセンサーVer.2)の開発により、少ない電力で多くの機能を安定駆動させることを可能にしました。

PRG-50
トリプルセンサーVer.2搭載
タフソーラーモデル
Technology developed for PRO TREK


トリプルセンサーVer.2
ソーラー駆動を実現した第2世代トリプルセンサー
カシオ独自のソーラー充電システム、タフソーラーの搭載により、ソーラー駆動によるセンサー計測を可能にしました。低消費電力型のセンサーを新たに開発するとともに、磁気センサーの感度向上や圧力センサーの小型化、計測精度向上も同時に実現しています。

2003
PRG-60
トリプルセンサー初のアナログムーブメント搭載
2005
電波ソーラー化
正しい時刻を、より確実に、手軽に
カシオ初の電波時計が誕生したのは1995年。標準電波を受信し時刻を自動修正するこの機能は、登山において最も重要な情報である時刻を常に正しく表示するだけでなく、操作に手間がかからないという点でアウトドア用途に適していることから、長らくPRO TREKへの搭載が待ち望まれていました。開発のネックとなっていた、磁力を帯びた電波受信アンテナが方位計に悪影響をおよぼす課題を、アンテナをケース内に適正配置することで解決。同時にソーラー駆動も実現し、時刻合わせや電池交換の手間を軽減。アウトドアギアとしての実用性に磨きをかけました。

PRW-1000
電波ソーラーモデル
2007
薄型化
動きを妨げない装着性を実現
PRW-1000の開発後、PRO TREKはプロ登山家・竹内洋岳氏との出会いにより大きな転機を迎えます。きっかけは、ヒマラヤでのフィールドテストにおいて竹内氏からもたらされた、腕に着けるには厚く着用しなかったという報告。つきつけられた事実が開発チームの情熱に火をつけました。目指すべき新たな目標は、雪山からロッククライミングまで、いかなる状況でも手首の動きを妨げないスリムな形状。試行錯誤の末、高密度実装技術によりモジュールを薄型化し、ケース厚を抑えることに成功。2007年、実用ツールとして完成度を高めたPRW-1300が発売されました。

PRW-1300
高密度実装技術で
薄型化を実現

2008
PRW-1500
マリンスペック搭載20気圧防水仕様
2009
PRO TREK最高峰
「MANASLU」誕生
頂点を目指して
アンバサダーである竹内洋岳氏のヒマラヤ8,000m峰「マナスル」登頂を機に、PRO TREK最高峰ライン「MANASLU」が誕生。開発にあたり、薄型化の際に断念した2層液晶の搭載に改めて挑戦。ゼロベースですべての部品を見直しました。電波ソーラーも搭載し、ワールドタイムにヒマラヤ登山の玄関口であるネパール・カトマンズの時差を追加。さらに、製造、組み立てを山形カシオのハイエンドモデル専用ライン「Premium Production Line」で行い、メタルウオッチとしての質感も追求。スペックとクオリティの両方を備えたPRX-2000Tが完成しました。

PRX-2000T
8,000m峰挑戦を支える
最高峰ライン「MANASLU」
MANASLUとは
時代を超えて語り継がれる伝説の山の名を冠して
マナスルは、世界に14座ある8,000m峰のひとつで、別名“精霊の山”と呼ばれる標高8,163mの山。1956年、槇有恒率いる日本隊が初登頂に成功したことにより、今もなお伝説として語り継がれています。その挑戦と偉業にインスパイアされて名付けられたのが、PRO TREK最高峰ライン「MANASLU」です。


2010
PRW-5000
センサー計測値のアナログ表示を実現

2011
PRX-2500T
「MANASLU」20気圧防水モデル
2012
4針アナログ表示
アウトドアギアの新たな指針
2010年発売のPRW-5000で実現した、針の位置で行動時間を量的に把握できるアナログ表示の利点を最大化。時刻はもちろん、方位計測をはじめとしたセンサー計測値まで指針するPRX-7000Tが誕生しました。2012年5月26日、竹内洋岳氏とともに「ダウラギリ」に挑み、日本人初8,000m峰14座完全登頂の瞬間を記録。記念すべきモデルとして歴史にその名を刻みました。

センサー計測値のアナログ表示を実現した
PRW-5000(2010年)
センサー計測値のアナログ表示を実現した
PRW-5000(2010年)

PRX-7000T
PRO TREK初の
4針アナログ表示を実現
2013
センサー高精度化
計測精度のさらなる向上
竹内洋岳氏をはじめとしとたアンバサダー陣や、過酷な現場でミッションを遂行する山岳救助隊など、山のエキスパートからの要望を受け、さらなる計測精度の向上に着手。新型センサー(トリプルセンサーVer.3)の開発により、登り降りによる高度変化が詳細にわかる1m単位の高度計測、捜索中に周囲の状況把握がしやすい連続60秒の方位計測など、フィールドでの使い勝手を高めました。さらに、モジュールのダウンサイジングにより、手首の動きを妨げない薄型・小型サイズも実現。装着性の向上にも貢献するなど、オールラウンドな進化を遂げました。

PRW-3000
トリプルセンサーVer.3搭載
スリム&コンパクトモデル
Technology developed for PRO TREK


トリプルセンサーVer.3
95%のダウンサイジングと精度向上を実現
従来比95%のダウンサイジング化を実現した新開発の小型磁気センサーと、計測精度を高めた圧力センサーを搭載。この新型センサーと処理能力を向上させたカシオ独自のセンサーICを組み合わせることで、高度計測単位1m、方位連続計測60秒など、トリプルセンサーの機能を飛躍的に高めました。

2014
PRW-6000
トリプルセンサーVer.3搭載
アナログ/デジタルコンビネーションモデル

2015
PRW-3500
トリプルセンサーVer.3+20気圧防水
2015
プロフェッショナル
クオリティ
機能美の極みへ
日本人初の8,000m峰14座登頂を達成した竹内洋岳氏監修のもと、フラッグシップモデルとして不動の地位を築き上げてきた「MANASLU」のスペックとクオリティをアップデート。極限下での視認性を実現するため、ハイコントラストのワイドフェイスを採用し、サファイアガラスとメタルベゼルで堅牢性を確保。そして、竹内氏がなによりこだわる装着性には、手袋着用時でも簡単にサイズ調整できるアジャスト機構付きバックルを装備。チタンカーバイト処理やDLC処理でメタルの美しさにも磨きをかけ、シリーズ史上最も高性能かつ高品位なモデルが完成しました。

PRX-8000T
トリプルセンサーVer.3搭載
「MANASLU」
プロ登山家
竹内 洋岳 Hirotaka Takeuchi
14サミッターの経験を
「MANASLU」の製品開発にフィードバック
少人数・軽装備で頂上を目指すアルパインスタイルで知られる竹内氏。2004年からPRO TREKアンバサダーを務め、歴代主要モデルの製品開発をサポート。なかでも「MANASLU」シリーズは、8,000m峰挑戦に求められる性能を実体験をもとにフィードバック。過酷な挑戦を続ける竹内氏と歩みをともにすることで、PRO TREKは本格アウトドアギアとして独自の進化を続けてきました。

2016
PRW-7000
自動水平補正機能付き方位計測

2017
WSD-F20
PRO TREKブランド初のスマートウオッチ

2018
PRW-60
アナログ/デジタルコンビネーションモデルを小型化
登山家
花谷 泰広 Yasuhiro Hanatani
実用性とデザイン性にさらなるこだわりを
山岳ガイドを務める駒ヶ岳をホームグラウンドに、国内外で幅広く活躍する花谷氏。トリプルセンサーを搭載しながら大幅な小型化を実現し、タウンユースにもマッチするアナログ表示に対応したPRW-60には、実用性とデザイン性を重視する花谷氏の声が反映されています。

2019
PRT-B50
クワッドセンサー
(磁気・圧力・温度・加速度)
+モバイルリンク機能

2020
PRW-30
見やすく使いやすいコンパクトモデル
アドベンチャーレーサー
田中 正人 Masato Tanaka
精度の高い機能が的確な行動を可能にする
アドベンチャーレーサーとして数々の海外大会で実績を残してきた日本の第一人者。PRW-30に採用されている1秒間隔・1m単位の高度計測機能やベアリングメモリーなどのテクノロジーには、田中氏のレースにおける使用体験の数々が活かされています。

2020
PRX-8025HT
「MANASLU」PRO TREK 25周年記念モデル
2022
自然と向き合う
ものづくり
時代が求めるアウトドアブランドへ
2022年、PRO TREKは、自然を感じ、自然を楽しみ、自然を愛するブランドへ。主な樹脂パーツに植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を使用したモデルの開発や、自然光で発電するタフソーラー搭載モデルのラインアップなど、自然と向き合うものづくりを推進。ブランドのタグラインも「Feel the Field」から「One with Nature」に変更し、自然と寄り添うアウトドアブランドとしてスタートを切りました。

2022
バイオマスプラスチック
初採用
よりよいアウトドアライフとともに
トリプルセンサーや電波ソーラーなど、PRO TREKが培ってきたアウトドアスペックをキープしながら、ケース、バンド、裏蓋に、環境負荷低減への貢献が期待される「バイオマスプラスチック」を採用。アウトドアツールに求められる、自然との向き合い方を素材から見直しました。着ける人を選ばないコンパクトサイズは、フィールドはもちろんタウンユースにも違和感なくマッチ。アウトドアライフを自分らしく楽しむすべての人に向けたスタンダードモデルとして人気を博しています。

PRW-61
PRO TREK初の
バイオマスプラスチック採用モデル
Technology developed for PRO TREK

バイオマスプラスチック
環境負荷低減への貢献が期待されているマテリアル
バイオマスプラスチックは、再生可能な有機資源由来の物質を原料とし、CO₂の排出を抑制するなど、環境への負荷低減につながる素材として注目されています。PRO TREKに採用したバイオマスプラスチックには、トウゴマの種またはトウモロコシから抽出した成分が使われています。


2022
PRW-3400
大画面2層液晶搭載
バイオマスプラスチック採用

2022
PRW-6900
ワイルドなアウトドアスタイルを表現した
角型フォルム

2023
PRW-61FC
フィールドコンポジットバンドに
バイオマスプラスチック採用

2023
PRW-35
バイオマスプラスチック採用
コンパクトモデル

2023
PRW-61LD
バイオマスプラスチック採用
全面蓄光ソーラー文字板

2024
PRW-61NJ
日本自然保護協会コラボレーションモデル
2024
リサイクル素材の活用
新たなマテリアルへの挑戦
装着性の高いデュラソフトバンドに、リサイクル樹脂を活用した素材を採用。樹脂製品の製造工程で発生した端材を粉砕処理し、ベースとなるシリコーン材に練り込み混合成形。カラフルかつランダムなテクスチャーをデザインに取り込み、石や砂などのアウトドアイメージを表現しました。ベゼル、ケース、裏蓋には、バイオマスプラスチックを使用。さらに、自然を感知するトリプルセンサー、太陽光や蛍光灯などのわずかな光で発電するタフソーラーも搭載。自然と寄り添い、自然を楽しむ。アウトドアギアにふさわしい素材と機能を備えたモデルです。

PRG-340SC
バンドにリサイクルした
シリコーン樹脂素材を採用

2024
PRW-61SS
カシオウオッチ50周年記念モデル

2024
PRJ-B001
モバイルリンク機能搭載HIKER LINE

2024
PRW-6900ZE
カシオウオッチ50周年記念モデル