極座標形式で複素数の計算ができますか?
はい, 次の機種では複素数モ-ドで簡単に計算ができます。 該当機種: fx-993ES, fx-573ES, fx-913ES, fx-373ES, fx-991ES, fx-570ES など 複素数を表現する際の座標形式として2つの形式があります。 直交座標形式:z=x+i・y 極座標形式:z=r∠θ またはz=|z| e^θi (例1)直交座標形式の値(z=4+3i)を極座標形式に変換します。 ●fx-991ESなどの操作例 (1)COMPLEXモ-ドに入り, 角度設定をDeg, 複素数表示設定を極座標形式にします。 [MODE][2](CMPLX) [SHIFT][MODE][3](Deg) [SHIFT][MODE][↓][3](CMPLX)[2](r∠θ) (2)直交座標形式の値z=-4+3iを入力し実行します。 [(-)][4][+][3][ENG](i)[=] 表示結果:5∠143.1301024 ※複素数表示設定が, 直交座標形式の場合は, [>r∠θ]コマンドを使って極座標形式に変換できます。 [SHIFT][MODE][↓][3](CMPLX)[1](a+bi) [(-)][4][+][3][ENG](i)[=] 表示結果:-4+3i [SHIFT][2](CMPLX)[3](>r∠θ)[=] 表示結果:5∠143.1301024 (例2)極座標形式の値(2∠60゜)を直交形式に変換します。 ●fx-991ESなどの操作例 (1)COMPLEXモ-ドに入り, 角度設定をDeg, 複素数表示設定を直交座標形式にします。 [MODE][2](CMPLX) [SHIFT][MODE][3](Deg) [SHIFT][MODE][↓][3](CMPLX)[1](a+bi) (2)極座標形式の値2∠60゜を入力し実行します。 [2][SHIFT][(-)](∠)[6][0][=] 表示結果: 1+√3i(数学自然表示) 1+1.732050808i(ライン表示) ※ 角度設定がラジアンの場合も計算が可能です。角度設定をラジアンに設定する場合, 角度をラジアンで入力します。 ・上記の例題2の角度設定をラジアン(Rad)で計算します。 ●fx-991ESなどの操作例 (1)複素数モ-ドで, 角度設定をラジアン(Rad)に設定します。 [MODE][2](CMPLX) [SHIFT][MODE][4](Rad) (2)複素数表示設定を直交座標形式に切り替える。 [SHIFT][MODE][↓][3](CMPLX)[1](a+bi) (3)複素数2∠π/3(ラジアン)を入力します。 [2][SHIFT][(-)](∠)[SHIFT][(][×10x](π)[÷][3][)][=] 1+√3i(数学自然表示) 1+1.732050808i(ライン表示) と表示されます。 複素数計算例:次の複素数の値で加減算を行います。 z1=4+2i, z2=-1+5i (例3)加算z1+z2=3+7i ●fx-991ESなどの操作例 (1)COMPLEXモ-ドに入り, 角度設定をDeg, 複素数表示設定を直交座標形式にします。 [MODE][2](COMPLX) [SHIFT][MODE][3](Deg) [SHIFT][MODE][↓][3](CMPLX)[1](a+bi) (2)z1+z2を実行します。 [4][+][2][ENG](i) [+] [(-)][1][+][5][ENG](i) [=] 表示結果:3+7i (例4)減算z1-z2=5-3i ●fx-991ESなどの操作例 (1)COMPLEXモ-ドに入り, 角度設定をDeg, 複素数表示設定を直交座標形式にします。 [MODE][2](CMPLX) [SHIFT][MODE][3](Deg) [SHIFT][MODE][↓][3](CMPLX)[1](a+bi) (2)z1-(z2)を実行します。 [4][+][2][ENG](i) [-] [(][(-)][1][+][5][i][)] [=] 表示結果:5-3i 次の極座標系式の複素数で乗除算を行います。 z1=5∠70゜, z2=3∠45゜(角度設定:Degree): (例5)乗算z1×z2=15∠115゜ ●fx-991ESなどの操作例 (1)COMPLEXモ-ドに入り, 角度設定をDeg, 複素数表示設定を極 座標形式にします。 [MODE][2](CMPLX) [SHIFT][MODE][3](Deg) [SHIFT][MODE][↓][3](CMPLX)[2](r∠θ) (2)z1×z2を実行します。 [5][SHIFT][(-)](∠)[7][0] [×] [(][3][SHIFT][(-)](∠)[4][5][)] [=] 表示結果:15∠115 (例6)除算z1÷z2=(5/3)∠25 ●fx-991ESなどの操作例 (1)COMPLEXモ-ドに入り, 角度設定をDeg, 複素数表示設定を極座標形式にします。 [MODE][2](CMPLX) [SHIFT][MODE][3](Deg) [SHIFT][MODE][↓][3](CMPLX)[2](r∠θ) (2)z1÷(z2)を実行します。 [5][SHIFT][(-)](∠)[7][0] [÷] [(][3][SHIFT][(-)](∠)[4][5][)] [=] 表示結果: (5/3)∠25(数学自然表示) 1.666666667∠25(ライン表示) (3)結果を直交座標形式にします。 [>a+bi]コマンドを使って直交座標形式に変換できます。 [SHIFT][2](CMPLX)[4](>a+bi)[=] 表示結果:1.510512978+0.7043637696i