BASE-N(BASE)モ-ドまたは(ビットごとの)論理演算を行う際に, 注意すべき点はありますか?
通常の10進数以外に, 2進数, 8進数, 16進数の計算が出来ます。 計算結果は, 常に現在の基数の設定に従って表示されます。この基数の設定を変更することでn進法の値に切り替えることが出来ます。 また, 負数計算や論理演算ができます。 ポイント: 16進数で使用するA, B, C, D, E, Fは, 赤色または緑色のアルファベットキ-を使用します。 このとき, [ALPHA]キ-を先に押す必要はありません。 N進数から10進数への変換 進数 底 数値例(10進数の 28) 結果 2進数 2 1×24 + 1×23 + 1×22 + 0×21 + 0×20 11100 8進数 8 3×81 + 4× 80 34 10進数 10 3×81 + 4× 80 28 16進数 16 1×161+12×160 1C (例)10進数の28を2進数に変換します。 fx-991MSなどの操作例 (例)10進数の28を2進数に変換します。 (1)BASEモ-ドで基数を10進数に設定します。 [MODE][MODE][3](BASE)[X2](Dec) (2)10進数の数値28を入力します。 [2][8][=] 計算結果: 28 d (3)基数を2進に変換します。 [log](BIN) 計算結果:11100 b ※ほかの関数電卓(fx-115MS,fx-115WA,fx-991WA,fx-3650Pなど)も類似した操作で計算可能です。 ●論理演算 ビットごとの論理積(and), 論理和(or), 排他的論理和(Exor, Xor), 排他的論理和の否定(Xnor)の結果を表示します。2進, 8進, 16進では, 負数は2進数表記で2の補数を取った値を元のn進表記に戻して使います。10進では, 負数に負符号を表示します。 真理値表 A B A And B A Or B A Nand B A Nor B A Xor B 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 1 0 0 1 1 0 1 1 1 1 1 0 0 0 A Nand B はNot (A and B)と同値 A Nor B は Not (A or B)と同値 A Xor B は(A Or B) And (Not(A)Or Not(B))と同値 (例)2つの16進数の値19と1Aがあります。 これら値のビットごとにORとXORをとり, 2進数に変換します。 1.Orの計算: 19 Or 1A ・fx-991MSなどの操作例 (1)BASEモ-ドで基数を16進に設定します。 [MODE][MODE][3](BASE)[^](Hex) (2)16進数の数値19を入力します。 [1][9] (3)論理演算子を入力します。 [X-1](LOGIC)[2](or) (4)16進数の数値1Aを入力し, 16進の結果を表示します。 [1][(-)](A)[=] 計算結果: 1b H (5) 2進数に変換します。 [log](BIN) 計算結果: 11011 b 2.Xorの計算: 19 Or 1A ・fx-991MSなどの操作例 (1)BASEモ-ドで基数を16進に設定します。 [MODE][MODE][3](BASE)[^](Hex) (2)16進数の数値19を入力します。 [1][9] (3)論理演算子を入力します。 [x-1](LOGIC)[x-1](LOGIC) [1](xor) (4)16進数の数値1Aを入力し, 16進の結果を表示します。 [1][(-)](A)[=] 計算結果:3 H (5)基数を2進に変更します。 [log](BIN) 計算結果:11 b