ブルーが魅せる、特別なManta

美しい海の世界観を腕時計に落とし込み、自分らしく生きる大人のライフスタイルを彩るOCEANUS。その象徴であるブルーを色濃く打ち出すフラッグシップモデル“Manta”が、この夏1年8ヶ月振りにNEWモデルを誕生させたのも記憶に新しいが、なんと新たなブルー表現に挑んだモデルが早くも誕生するのだという。
そのモデルは最新シリーズ「OCW-S7000」をベースにした『OCW-S7000C』と、「OCW-S6000」の特別仕様モデル・Black Manta『OCW-S6000JC』。単なるカラーバリエーションなのでは？と思うかもしれないが、カラーバリエーションでは終わらない、その驚くべき革新的進化について迫ってみたいと思う。

今回の2モデルのテーマは「都会の光が差し込んで煌めく海」。前述の「OCW-S7000」シリーズも海をテーマにしていたが、それらが“陽の光を浴びて輝く昼の海”なのに対し、今回は“都会の高層ビル群の夜景が映し出される夜の海”といったところだろうか。そのテーマを表現する、2つの大きな特徴について注目してみよう。

まずはここ数年のMantaの個性とも言える、エレガントな輝きを放つサファイアガラスベゼル。
傷に強く透明感の高いサファイアガラスリングを丁寧に磨き、深さや模様が異なる4種類のレーザーパターンと、裏面にパープルからブルーへと変化するグラデーション蒸着で、複雑に光を反射する海の煌めきを表現した『OCW-S7000C』。その美しさは、まるで幾何学模様を重ねる万華鏡のようである。またベゼルのベース部分にDLC処理を施し、ブラックで引き締めることによって、サファイアガラスリングの輝きをより一層際立たせている。もちろん「OCW-S7000」シリーズの特徴であるタキメーターの採用も忘れていない。タキメーター文字をレーザーで剥離し、ホワイト印刷をすることで、クロノグラフとしての美しさとスポーティさを両立しているのだ。
そして『OCW-S6000JC』は定番モデルである「OCW-S6000」同様、24面ファセットカットされた厚みのあるサファイアガラスを、世界的評価の高い日本の匠の一人である宝飾研磨職人・小松一仁氏が感性と技で一つひとつハンドカット。さらに上面からレーザー加工でヘアライン状の微細なパターンを刻んだ後、ライトブルーからブルーへと変化するグラデーション蒸着とスパッタリングによる着色を施すことで発色を高め、海のような煌めきが楽しめる一点物のベゼルを実現。ランダムでありながら全体として調和のとれたカット面は、経験と感性に裏打ちされたまさに芸術の域。手間と時間が掛かる工程のため1日数個しか製造されず、世界限定350本というのも納得できる。
共にこれまでにない、全く新しい高級感溢れるスペシャルなサファイアガラスベゼルがここに完成した。

続いての特徴は、腕時計の顔とも言うべき文字板である。両モデルともOCEANUS初となる再結晶テクスチャー文字板を採用。チタン素材に加熱処理を施すことで、独特の結晶模様が生み出された再結晶チタンから型取りをした後、『OCW-S7000C』はパープルからブルー、『OCW-S6000JC』はライトブルーからブルーへと変化する、共にベゼルとの一体感を生み出す同色のグラデーションを蒸着。その結晶の形や大きさ、光沢具合は自然現象による不均一のため、同じものは現れない。見る角度によって表情を変える、まさに海の自然な煌めきが表現された一点物の文字板と言える。また『OCW-S7000C』のインダイアルは文字板と同色、『OCW-S6000JC』はブルー蒸着が施されている。他にも差し色として、『OCW-S7000C』は12時位置のインデックスにブルーIPを、『OCW-S6000JC』は12時位置のインデックスや針、日窓枠、りゅうずにピンクゴールドIP、12時位置以外のインデックスと2つのボタンにブルーIPを採用するなど、細部に至るまでこだわりの数々が詰め込まれているのだ。

新たなブルーが生まれたとき、それは次なる技術進化を成し得たことを意味する。ブルーを通じて海に想いを馳せるOCEANUSらしさを追求した2つのManta。ぜひ店頭で手に取って、実際にその目で確かめていただきたいと思う。