
Mr. OCEANUS Talks About OCEANUS
谷中敦が明かす、オシアナスの魅力
新年1回目となる今回のBLUE MOTIONSは新春スペシャルとして、OCEANUSと切っても切り離せない存在である東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦氏(以下、谷中氏)が登場。2月に発売予定のManta最新モデル『OCW-S7000-1A2JF』に触れてもらい、その魅力とともに、谷中氏だからこそ語れるOCEANUSとのこれまでの歩みについて振り返っていただいた。
時間とともに深まるパートナー、OCEANUSの存在感
谷中氏とOCEANUSの出会いは2008年にまで遡り、楽曲制作からステージパフォーマンス、そして日々のスタイルに至るまで、彼の人生にはこの時計が寄り添ってきた。国産ブランドへの誇り、そして進化を重ねるOCEANUSの機能美とデザイン性への愛着。それらが谷中氏の言葉に重みを与え、“時計以上の存在”として特別な価値を宿している。
「もう本当に数々のOCEANUSをずっと着け続けさせていただいています。そして所有している全てのモデルが未だに現役というか…、そこが驚異ですよね。型落ちしたなという気持ちはなく、昔のものもこれにはこういう良さがあるよなと思いながら使える時計なので、その日の気分や服装に合わせて、自分なりに着け替えたりしています」。

谷中敦氏(東京スカパラダイスオーケストラ)
昨年、ブランド誕生20周年を迎えたOCEANUSのアンバサダーとして、CMにご出演いただいた際に運命的な出会いがあったそう。
「昨年夏のCM撮影で着用した20周年記念モデル『OCW-S7000BV』が本当に素晴らしくて、気に入っています。今まで数々の名作がありますが、その中でも最高傑作って思うような時計だったので。主張もあるけど、見せびらかしている感じは一切なく、ものすごくさりげなさを感じるんです。ビジネススタイルに合う時計としても使用できるのに、ベゼルの20面カットやフェイスの白蝶貝がちゃんと艶っぽく光るんですよね。見ていても楽しいし、飛行機に乗っている時にキラキラさせて写真に撮って、それをSNSに上げたりしていました(笑)。なんかこの落とし込み方がかなりすごいなって感じています。腕の中での収まりもすごくいいですし。実は自分の影響で、このモデルを買った身近な友達も結構いるんです。写真で見た時よりも、実物を見せた時のインパクトがすごく強いみたいです。僕も自分の家族を紹介するくらいの感じで、紹介させてもらっているというのもあるし、それくらい愛は強いです(笑)。だから皆さんにも、ぜひ実物を見て欲しいなと思います」。
共鳴する“ジャパンメイド”への誇り
国内ツアーをはじめ、数々の海外ツアーなど、これまでOCEANUSと共に世界を駆け巡ってきた谷中氏。昨年3月にメキシコで開催されたフェスに出演する際も、OCEANUSを着用されていたとのこと。機能をお飾りのままで終わらせず、フルにそしてリアルに活用する彼だからこそ、その利便性についても語れるのだ。
「もちろんツアーなどで海外に行く時も使わせてもらっていて、専用アプリ(CASIO WATCHES)の登場以来、現地時間に合わせるのもすごく簡単にできるようになりましたね。もうね、めちゃめちゃ楽です。例えば昔のOCEANUSでも型番を入れて検索すれば、取説が出てくるわけじゃないですか。一回OCEANUSの時計を購入したら、その後もずっと自分の人生に寄り添ってくれるんだなっていう実感が嬉しいです。あとソーラー充電がすごいですよね…。僕はOCEANUSを窓辺に並べているんですが、太陽光を浴びて常に動き続けてくれている。ずっと日光浴をしてもらっている感じなんですけど(笑)、それでももちろん劣化することはないですし。もう無くてはいられないっていうか、ある生活に慣れちゃったんで。気がついたらすごい数のOCEANUSを持っていて、うちの娘に“オシアナス男”って言われています(笑)」。

続いて、表現者“谷中敦”としての生き方や信念と、OCEANUSが共鳴する部分についても聞いてみた。
「やっぱり日本で生まれて、国産の楽器で、国産の時計を着けて、海外に出るということは、自分にとってすごく大切なモチベーションなんです。今回の撮影でも使っているんですけど、ヤナギサワという日本のサクソフォンメーカーにバリトンサックスを作っていただいたのですが、それが本当に素晴らしくて。国産ならではのアイディアが詰め込まれ、精密に愛情を込めて一つひとつハンドメイドで製作されているという。同じくOCEANUSもカシオという日本ブランドの時計として、とても精密で長持ちする。しかもスタイリッシュで飽きのこないデザインのものをずっと作られているということを、同じ日本人としてすごく誇りに感じます。我々も自分達の音楽で、海外でも認めてもらいたいって想いで必死にやっています。そうやって海外に出ていく時に、やっぱり国産のOCEANUSを纏う意味…。なんか時計自体に日本人っぽさを感じるんですよね。工夫やアイデンティティとしてのきめ細かさなのかな。機能性とデザインの融合というか、機能美っていうのもありますしね」。
今回、谷中氏に着用していただいた『OCW-S7000-1A2JF』は、OCEANUSのフラッグシップとしてエレガンスとテクノロジーを具現化するMantaの最新シリーズ「OCW-S7000」のカラーバリエーションモデル。スポーティなクロノグラフフェイスを黒で統一し、ブランドカラーであるブルーをロゴのみに配したNEWモデルは、谷中氏にどう映ったのだろうか。
「カッコいい…、黒がいいですね。あらゆるスタイルに合わせやすいから、結構人気が出ちゃうんじゃないですかね。この20年で、かなりOCEANUSのスタンダードというものが確立されたと思うんです。その中で、この黒や白の文字板のものが出てくるということは、揺るぎない自信のもとに遊びを加えたんだなって感覚があります。またブルーが、ロゴのみというのも新鮮です。過去にBRIEFINGとのコラボレーションで、ロゴまでもオールブラックというモデルがあったと思うのですが、そういう影響などもあるのかもしれないですよね。色んな人とコラボレーションをすることによって、自分達スカパラも成長しているので。装着感も大きさもちょうどよく、着けていることを忘れてしまうくらい。これまであるモデルの中でも、個人的にはすごく好きです」。

唯一無二の存在意義。スカパラとOCEANUSが示す進化の軌跡
OCEANUSの20周年と同じく、デビュー35周年という節目を迎えた東京スカパラダイスオーケストラ。その締めくくりとして、今年の3月20日に横浜アリーナでワンマンLIVEが開催される。ライブに対する想いを語っていただいた。
「昨年11月に甲子園でLIVEをやったのですが、スタジアムでワンマンをおこなうということが今までのキャリアになかったので、メンバー自身もすごく驚いていました。9人のメンバーがそれぞれ年齢を重ねてきて、35周年目でこれまでにないことを体験させてもらえるのは有り難いねって、感謝の気持ちでいっぱいでした。甲子園には9組のコラボレーション相手をゲストに呼んでLIVEをやりましたが、それでも今までのコラボレーション相手を全部呼んだことにはもちろんならないので、3月の横浜アリーナには呼べなかった方々も呼んで、また甲子園とは違う在り方でスカパラの未来を感じさせられるような、挑戦に満ちた公演にしたいと思っています。実は横浜アリーナでのLIVEは23年振りなんです。前回『DOWN BEAT ARENA』というタイトルでやったのですが、今回は23年越しに『DOWN BEAT ARENA Part2』をやろうという壮大な計画をしています。前回はスカパラのコラボレーションが最初にメジャーになった、田島貴男さん(ORIGINAL LOVE)と奥田民生さん、そして亡くなってしまったチバユウスケさん(The Birthday / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)を迎えて、ものすごい盛り上がりだったんですよ。それがすごい記憶に残っていて。もちろんそこから自分達も変わったなっていう自負もあるので、この35周年が終わるタイミングにもう一度『DOWN BEAT ARENA』をPart2としてやろうっていうのは、ひとつのアイディアでした」。

共に周年を重ね、まだ見ぬ未来へと新たな航海を始めた東京スカパラダイスオーケストラとOCEANUS。谷中氏自身の今後の抱負やOCEANUSに期待することはいかに。
「他の人ではできないことをやっているということが、スカパラの存在意義だなと思っています。お客様が何にお金を払うかって言ったら、替えがきかないからお金を払っていただけるのかなって。他でよかったら、他のLIVEに行けばいいし、他のCDを買っていただけばいいだけなんですが、これはスカパラでしか味わえない喜びがあると思うから、選んでいただけるわけじゃないですか。だからやっぱり独自性、自分達ならではの自分達にしかできないことを追求するってことはとても大事で、それをずっとやり続けてきた35年だったんです。でも実はシンプルであったりもしますよね。スカパラにとっては、スカをやり続けることとスーツを着続けるみたいなことがまずあって、そのスカを飽きさせないために様々なバリエーションやスタイルを取り入れたり、コラボレーション相手と作品を作って、歌詞も変えていき、それによって刺激を得ることでお客さんに楽しんでもらうってことなので。それはOCEANUSも一緒で、OCEANUSでしか得られない喜びというものが、僕はあると思います。最初に手にしたOCEANUSを未だに着けられるってことも、僕は自分のことのように誇りに思うんです、オシアナス男なんで(笑)。例えば角型のOCEANUSを作ったり、そういうチャレンジをすることによって、本来のOCEANUSが見えてきたりするわけですよね。その繰り返しだと思うので、これからもどんどん色んなチャレンジを繰り返しながらも、ずっと期待に応えるOCEANUSの本筋を守り通してもらえたら、僕は最高だなって。スカパラもそうありたいなと思っています」。
谷中氏が語る、OCEANUSに対する熱い想い。インタビューの最中に胸が熱くなったことを、今でも鮮明に覚えている。最後にOCEANUSユーザーや読者へのメッセージをいただいた。
「OCEANUSをまだ持っていない方がいたら、まず時計屋さんに行って、本物を手に取って見てもらえたらと思います。その方が断然説得力があるので。写真や動画じゃ伝わりきれない部分ってあるじゃないですか。やっぱりそういうことを見て感じて欲しいし、何より買って裏切られる時計ではないってことを、持っていない方には言います。そして既にお持ちの方は、一生大事にしてください。一生大事にしても裏切らない時計です。17年使い続け、本当に所有している全てのOCEANUSに愛情が持てているので…。だから愛し続けてくださいって言いたいですね」。
東京スカパラダイスオーケストラの35年、そしてOCEANUSの20年。“オシアナス男=Mr. OCEANUS”の谷中氏の言葉には、積み重ねてきた時間の重みと未来への挑戦が刻まれていた。時計をただ身に着けるだけではなく、“共に生きるパートナー”として信頼し続ける姿勢は、まさにOCEANUSの哲学そのものである。
東京スカパラダイスオーケストラが音楽を通じて唯一無二の存在を築いてきたように、OCEANUSもまた常に進化を続け、新たな物語を生み出していく。そんな両者の歩みは、これからも時代を超えて輝き続けるだろう。

Text: Tatsuya Nakamura | Photography: Mirei Sakaki
谷中 敦
1966年、東京都生まれ。1989年のデビュー当初から東京スカパラダイスオーケストラに参加。バリトンサックスのほか作詞、ボーカルの役も担う。また、多くのアーティストに歌詞を提供するほか、俳優としても活躍するなど多彩な才能の持ち主。自身尊敬するミュージシャンは、フランク・ザッパ。
東京スカパラダイスオーケストラ 35th Anniversary Finale「DOWN BEAT ARENA PARTⅡ」
日付:2025年3月20日(木・祝)
会場:神奈川・横浜アリーナ
時間:OPEN 16:30 / START 17:30
料金:一般チケット¥9,300 学生チケット¥6,000
ゲスト:宮本浩次 / 田島貴男(Original Love)/ 幾田りら / 石原慎也 (Saucy Dog) / 長屋晴子(緑黄色社会)
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