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Black Chronograph

新たな意志を宿すMantaの現在地

昨年の20周年を経て、次なる10年に向けて航海を始めたOCEANUS。その新たな船出を祝うかのように、2025年最初のNEWモデル『OCW-S7000-1A2JF』が今月発売された。ベースとなるのは、テクノロジーの粋を凝らし、素材・デザイン・仕上げを突き詰めることで、現時点における究極のエレガンスを体現したMantaの最新シリーズ「OCW-S7000」。そのカラーバリエーションである『OCW-S7000-1A2JF』は、引き締まった表情のブラックダイアルとシンプルでありながらも研ぎ澄まされたフォルムが腕元に確かな存在感を放ち、クロノグラフ本来の機能性が美しいモデルである。
前回のBLUE MOTIONSでは、Mr. OCEANUSこと東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦氏がこのモデルを纏い、その魅力を存分に語っていただいたが、今回は機能美あふれるデザイン性について、さらに深く迫っていきたいと思う。

OCEANUSアンバサダー 谷中敦氏(TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA)

ブラックを纏ったクロノグラフデザイン

“計測器の美しさ”をデザインテーマに、3つのインダイアルを備えた端正な多針クロノグラフフェイスで、Mantaの新たなステージを象徴する『OCW-S7000-1A2JF』。その最大の特徴は、ブラックで統一されたカラーリングにある。全面透過の黒印刷による文字板は針やインデックスの視認性を際立たせ、ベゼル上面の傷に強く透明感の高いサファイアガラスも同色にまとめることで、精悍と洗練が調和した、どんなシーンでも品格を保つデザインに仕上げられているのだ。そしてブランドカラーのブルーを、あえてロゴのみに配したことも特筆すべき点である。Manta史上一番シンプルなこのモデルは、既成概念にとらわれず、この先も挑戦し続ける意志表示と言えるだろう。

Manta『OCW-S7000-1A2JF』 ¥198,000(税込)

また1/100mm単位で改良・小型化したパーツ類を基板の片面のみに配置するカシオの高密度実装技術が可能にした薄いモジュールで、原点のMantaデザインをブラッシュアップ。厚さ9.5mmという薄型ケースに、Bluetooth®や電波ソーラーをはじめ、経過時間計測のストップウオッチや速度計測のタキメーターといった機能を凝縮している。また、クロノグラフ特有のストップウオッチ計測は、ワンプッシュで秒針・小針・モード針を12時位置に戻し、瞬時に開始することができるダイレクトスタート機能を採用。あらゆるシーンに寄り添う相棒として、まさにOCEANUSの本分を体現しているのだ。

チタンが創り出す造形美

『OCW-S7000-1A2JF』が持つもう一つの魅力は、加工が難しいとされる純チタン素材を駆使したケースとバンドにある。軽量で耐久性に優れるだけでなく、その美しい質感と機能性は、まさに洗練されたモダンデザインの象徴と言える。
そこにチタンカーバイト処理を施して表面を硬化することで、極めて高い耐摩耗性とシルバーの美しい発色を実現。金属特有の冷たさを感じさせない柔らかな輝きと、耐久性に裏打ちされた高級感が特徴だ。さらにザラツ研磨によって生み出される歪みのない鏡面仕上げと、ヘアライン加工を施した面のマットな質感。この2つの表情が織りなすコントラストは、外装全体に上質と落ち着いた趣をもたらしている。直線的でありながらも立体感のあるデザインは、まるで彫刻のような精緻さを感じさせ、どの角度から見ても飽きのこない造形美を楽しむことができる。

そしてMantaならではの矢羽根形バンドの構造も、機能とデザインが高次元で融合したポイントだ。H駒と鏡面ライン入りの中駒が連なることで、バンド全体がケースと一体となったような印象を与える。さらに中留にはスライドアジャスト機構を採用し、工具を使わず簡単にバンドの長さを微調整することが可能。腕元に馴染む軽快さと長時間装着しても疲れにくい快適性は、このモデルが“日常に寄り添う時計”としてふさわしいことを物語っている。
細部に宿る美しさ、先進技術がもたらす快適性、そして腕元に馴染むフォルム。『OCW-S7000-1A2JF』は、OCEANUSが長年追求してきた理念を余すことなく具現化させた一本なのである。

OCEANUSフィロソフィーが宿る意味

クロノグラフのスポーティさを備えながら、過剰な装飾を排し、ブラックダイアルの奥行きやチタンが生み出す質感、そして計算されたプロポーションが、唯一無二の存在感を放つ。単なる時を刻むツールではなく、ライフスタイルに寄り添うパートナーとして、着用する人の価値観を映し出すManta『OCW-S7000-1A2JF』。新たな意志を持ったOCEANUSの次なるステージを、この一本とともにぜひ体験してほしい。
OCEANUSは、決して現状に満足することはない。時代とともに変化しながらも、その本質を見失わず、常に新たな可能性を模索し続ける。“Elegance, Technology”という変わらぬ信念のもと、素材・デザイン・仕上げの全てにおいて革新を重ね、より研ぎ澄まされた時計を創出することが使命であるからだ。進化の先に待つものを、これからも見届けていきたい。

Text: Tatsuya Nakamura | Photography: Daisuke Taniguchi

※ 表示価格は、すべてメーカー希望小売価格です。
※ 掲載商品の色調は、一部実物と異なる場合があります。

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