
Power of Black “T6000B”
クラシカルエレガントなオールブラックモデル
OCEANUSの数あるカラーバリエーションの中で、確固たる地位を確立するオールブラックモデル。黒は力強さや高級感を象徴する色と言われ、時計全体を黒で統一することで、シンプルでありながらも強い個性を持つことから、普遍的な人気を誇っている。
そんなオールブラックモデルから、このたび漆黒の深みを纏った『OCW-T6000B-1AJF』が新たに誕生した。シックでスポーティな佇まいの中に、研ぎ澄まされた知性と男らしさが宿る精悍な表情。その一体感のあるデザインは、身に纏う者のスタイルを引き締め、OCEANUSが掲げる“Elegance, Technology”の本質を映し出していると言えるだろう。 今回のBLUE MOTIONSでは、その魅力を紐解きながら細部に込められた哲学を探っていく。
機能に裏打ちされたデザイン
ベースとなる「OCW-T6000」は“BOLD and LUXURY”をコンセプトに、これまでのClassic Lineとは一線を画すブランニュー・デザインが特徴の最新モデル。新しく設計開発したモジュールを採用し、大小4つのインダイアルを巧みに配置することで、機能性とデザイン性が調和した独創的な多針クロノグラフフェイスを形成。

Classic Line『OCW-T6000B-1AJF』 ¥173,800(税込)
全面透過の黒印刷による文字板には、OCEANUSの着想源である“海の波”からインスパイアされたテスクチャーが施され、その力強くモダンなパターンで表現された奥行きのある意匠が、シンプルなオールブラックに深みをプラスし、腕元に唯一無二の存在感を生み出している。
また先月のBLUE MOTIONSで紹介した『OCW-S7000-1A2JF』同様、あえてロゴマークのみに用いることでブルーの印象を際立たせ、針やインデックスをはじめとした文字板内の表示を相対色にして引き立てることで、視認性を確保。さらにサファイアガラスに両面反射防止コーティングを施して映り込みを抑えるなど、視認性に対する徹底したこだわりが詰め込まれているのだ。
各インダイアルはストップウオッチ計測をはじめ、2都市時刻同時表示や日付・曜日表示など、日常の様々なシーンに対応する実用性に優れた役割を果たす。デザインの美しさを損なうことなく、実用的な情報を一目で読み取れるレイアウト。機能美を追求したクロノグラフフェイスとは、まさにこのことである。
ソリッド感が際立つ、スポーティエレガンス
『OCW-T6000B-1AJF』のもう一つの核となるのは、シャープな印象を際立たせる12面カットのベゼルだ。Classic Lineとして初採用された多角形ベゼルは、一つひとつの面の角度や細かな仕上げ分けに気を遣い、ソリッド感と優美さを両立。さらに都市コードを刻むことでスポーティさも併せ持ったベゼルに、ザラツ研磨によって部位ごとにヘアラインとミラーで磨き上げられた平滑度の高い面構成のケースが見事に調和。エッジの効いた直線的なシルエットと精緻に計算された立体感が生み出す造形は、ただの装飾ではなく、時計全体の存在感を引き締め、洗練された美しさを演出しているのだ。
また中駒の凸部を強調したソリッドな造形が目を引く立体的なデザインに仕上げたバンドは、駒のピッチを短くすることで装着性を高めている。中留には、工具を使用することなくバンドの長さを3段階(最大約5mm)で微調整できるスライドアジャスト機構を採用。バンド全体が手首に自然かつ柔軟に馴染むという快適な装着感は、時計全体の完成度をさらに高め、身に纏う者のスタイルと自信を支えているのである。

こうしたソリッド感のある中にOCEANUSらしいエレガンスさを実現した外装に、軽量で錆びに強く、肌に優しいチタン素材を採用し、さらにダイアモンドに次ぐ硬度を誇るDLCコーティングを施すことで、素材表面の耐摩耗性を高めるとともに、クリアな輝きが長く続く美しいブラックの発色を実現。
素材選びからデザイン、機能性に至るまで、視覚的な美しさだけでなく、ユーザーの快適な装着感と高い満足度を追求した『OCW-T6000B-1AJF』は、都市の喧騒を駆け抜けるアクティブマインドの持ち主にふさわしい“ライフスタイルウオッチ”として、OCEANUSオールブラックモデルの歴史に名を刻むことであろう。

Text: Tatsuya Nakamura | Photography: Daisuke Taniguchi
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