葬式・葬儀にふさわしい腕時計は?選び方やマナーを解説
最終更新日:2024年7月17日

通夜や葬儀・告別式といった葬式は、故人へ思いを馳せ最後のお別れをする大切な場です。このような場で着用する腕時計は自分の個性を主張するよりも、故人に寄り添う姿勢が大切です。この記事では、葬式での時計のマナーやふさわしい時計の選び方を解説します。
葬式で腕時計を着けることはマナー違反?

葬式は、故人を偲ぶ場であり、参列者は感謝や敬意を表すために適切な服装と行動を心掛ける必要があります。その中で、そもそも腕時計を着用しても良いのかという疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
腕時計を着けることはマナー違反ではない
葬式や通夜において、腕時計の着用は基本的に問題ありません。結婚指輪と同様に、腕時計も弔事の際に身に着けても良いとされているアクセサリーの一つです。もし、時刻を把握する際には、腕時計でさりげなく確認するのが良いでしょう。
スマホで時刻を確認することはマナー違反
現代では多くの人が時刻を確認するためにスマホを使用していますが、葬式の場でスマホで時刻を確認することは「葬式に興味がない」「退屈している」ような態度と受け取られかねず、マナー違反と見なされます。ご遺族や他の参列者に対して失礼なものと見なされ、粛然とした雰囲気を乱す可能性があるので、時刻を把握する際は腕時計で控えめに確認するのが礼儀でしょう。また、葬式で時計自体を着用しないという選択肢もありますが、その際もスマホで時刻を確認することは控えるべきです。
葬式での腕時計の選び方

葬式に腕時計を着けることは問題ありませんが、その雰囲気に合わせて装いを整える必要があります。葬式に相応しい時計は、デザイン、大きさ、タイプ(デジタルかアナログか)、色、バンドの素材といった複数の要素を考慮して選ぶ必要があります。
シンプルなデザイン
葬式で着用する時計のデザインは、極めてシンプルであることが望ましいです。装飾的な要素や派手なデザインは避け、控えめで品格のあるスタイルを選ぶべきです。葬式は故人を偲ぶ場であり、参列者の個人的なスタイルよりも、その場の厳粛さを重視することが重要です。
一般的にはアナログ時計
葬式では伝統的にアナログ時計が推奨されます。アナログ時計は、そのフォーマルな印象が葬式の雰囲気と調和しやすいです。一方で、デジタル時計はカジュアルな印象を与え、葬儀の雰囲気にそぐわないと考えられることが多いです。デザインが非常にシンプルで控えめなデジタル時計ならば許容される場合もありますが、基本的にはシンプルなアナログ時計が良いでしょう。
色はダークトーン
葬式での時計の色は、通常、黒やシルバーといった落ち着いた色を選ぶのがマナーです。これらの色は喪服と調和し、葬式の厳粛な雰囲気に適しています。
文字板の色は白を基本として、シンプルなシルバーを選んでも問題ないでしょう。
バンドは黒革かシルバーのメタル
バンド素材は、革またはメタルが適しています。革バンドは、その上品さと落ち着いた外観で、葬式に適しています。ただし、茶色や赤色などの明るい色の革バンドは殺生をイメージさせやすいため、喪服の色としても相応しい黒色の革バンドが良いでしょう。
メタルバンドであれば、シルバーで光沢が控えめなものを選ぶと良いでしょう。
適切な大きさ
葬式で着用する時計の大きさも重要な要素です。大きすぎる時計は目立ち過ぎるため、適切ではありません。小さめから中サイズの時計が望ましく、袖口に収まる程度のサイズ感が適しています。この点は、特にメンズウオッチにおいて注意が必要です。大きな文字板や厚みのある時計は、葬式の装いに不釣り合いな印象を与える可能性があります。
葬式で避けた方がいい腕時計

葬式での適切な時計は控えめであり、故人との最後の別れに集中できるものであるべきです。不適切なデザインの特徴やスマートウオッチの使用可否について見ていきましょう。
派手なデザイン
葬式での時計はシンプルで控えめであるべきです。派手な装飾や目を引く色の使用は避けましょう。これらの特徴は葬式の雰囲気とは合わず、故人への敬意を欠くとみなされることがあります。
サイズが大きすぎる
過度に大きな文字板や厚みのある時計は、目立ちすぎて葬式の装いに不釣り合いな印象を与えます。控えめでシンプルなデザインのもの、そしてサイズが過度に大きくないものを選ぶことが望ましいです。
複雑な機能
各種計測機能を揃えたクロノグラフや多機能時計は、その複雑さが葬式の雰囲気に反するとされています。シンプルな時刻表示機能のみを備えた時計が良いでしょう。
明るすぎる色
葬式では、黒やシルバーが望ましいです。ゴールドやピンクなどの華美なものや目立つものは、故人への敬意に欠けると感じられる可能性があります。
過度にカジュアルな素材
樹脂やクロス(布)などの素材は、カジュアルで軽薄な印象を与えかねないため葬式の場では避けるのが無難でしょう。革やメタルのような、よりフォーマルな素材が推奨されます。
スマートウオッチ
スマートウオッチは、その便利な機能性や現代的なデザインにより、日常生活で広く利用されています。しかし、葬式においては、基本的にスマートウオッチの使用は控えた方が良いでしょう。その理由としては、スマートウオッチが通知やアラートによって光ったり振動がなったりして注目を引き、葬式の静かな雰囲気を乱す可能性があるためです。また、その現代的なデザインが葬式の伝統的な雰囲気と調和しないと捉えられてしまうこともあります。もしどうしてもスマートウオッチを着用して参列する場合は、控えめなデザインなもので通知機能をオフにするなどの配慮が必要になります。
【メンズ】葬式にも適したカシオの腕時計
これまでに見てきた葬式での時計の選び方を元にして、カシオのラインアップの中から葬式に適したメンズ時計をご紹介します。
【レディース】葬式に適したカシオの腕時計
カシオのラインアップの中から葬式にも適したレディース時計をご紹介します。
葬式での腕時計着用マナー

ここまでで、葬式にふさわしい腕時計の選び方や適した時計について詳しく見てきました。しかし、たとえ最適な時計を選んだとしても、その着用マナーが適切でなければ、葬式の場における故人への敬意は十分に表されません。葬式における時計の着用には、故人とその遺族への敬意を示すために、特定のエチケットが求められます。
あからさまに時刻を気にしない
腕時計をつけて葬式に参列する際、あからさまに時刻を気にする行為はマナーとして避けるべきです。故人への敬意を示すためにも、葬式の進行に対して集中し、何度も時計を見ることは控えましょう。腕時計を頻繁に確認することは、故人やその遺族に対して「時間がない」「早く帰りたい」という不敬な印象を与えかねません。時刻を確認する必要がある場合でも、さりげなく、そして可能な限り控えめに行うことが大切です。
アラーム音など時計からの音を鳴らさないようにする
葬式においては、時計の音やアラームが鳴ることも避けるべきです。時計にはアラームや時報の機能が備わっているものがあります。式中に突然時計のアラームや時報が鳴ると、故人への最後の別れに集中している他の参列者を乱し、場の雰囲気を損なうことになります。そのため、葬式に参列する際には、そうした音の出ない機能の時計を着けるのが一番ですが、どうしても音の出る時計を着用する場合はアラームや時報機能を事前にオフに設定しておきましょう。デジタル時計やスマートウオッチを使用する場合は特に、通知音や振動の設定を確認し、式中に鳴らないように配慮する必要があります。
まとめ
葬儀・葬式における時計選びは、故人や遺族への敬意を示すために重要な要素です。基本的には葬式ではシンプルで控えめなアナログ時計が望ましいでしょう。当記事では品質が高く控えめなデザインのモデルをいくつかご紹介しました。